学校教育改革運動
Education
わかる授業 楽しい学校
342:多面的・多角的に考えを引き出す道徳の授業の工夫
本校では、道徳の研究を行っており、児童の道徳的実践力の育成をめざしています。そこで、私が実践した授業の工夫について紹介します。
①資料は事前に読んでおき、さらに内容を思い出せるように、登場人物や言動等を相関図として作成し掲示する。
②主人公の言動に賛成か反対かを「心のものさし」に示すことで、自分の意見を伝え、友達の意見も把握できるようにする。
③2~3名のグループ毎に役割演技を行い、その後全体でも行う。
以上の3点を意識してとりくんだことで、普段は消極的な児童が積極的に発表をしたり、児童同士で活発な意見交換をしたりする姿が多く見られました。さらに、授業後にも登場人物の言動について話し合ったり、担任に自分の意見を直接伝えに来たりする児童もいて、道徳の授業の楽しさを強く感じることができました。
これからも引き続き、道徳の授業実践の研究をすすめていきたいと思います。
①資料は事前に読んでおき、さらに内容を思い出せるように、登場人物や言動等を相関図として作成し掲示する。
②主人公の言動に賛成か反対かを「心のものさし」に示すことで、自分の意見を伝え、友達の意見も把握できるようにする。
③2~3名のグループ毎に役割演技を行い、その後全体でも行う。
以上の3点を意識してとりくんだことで、普段は消極的な児童が積極的に発表をしたり、児童同士で活発な意見交換をしたりする姿が多く見られました。さらに、授業後にも登場人物の言動について話し合ったり、担任に自分の意見を直接伝えに来たりする児童もいて、道徳の授業の楽しさを強く感じることができました。
これからも引き続き、道徳の授業実践の研究をすすめていきたいと思います。
341:言語活動を意識した、全校体制による教育実践
本校は、昨年度より話を「聞き逃す」や「勘違いする」ことに起因するトラブルが続きました。松戸市では独自教科「言語活用科」を設け、市内全校でコミュニケーション能力の向上をはかっています。これを活かし、今年度より教科学習や日常生活のなかで「書く」ことや「話し合う」場面を積極的に取り入れ、自分を見つめ、表現する力を伸ばすことに重点をおいています。
言語活動がもたらす教育的効果を、教職員が意識することが肝心です。具体的には、音楽科の授業で「合唱」や「日本の伝統音楽」に関する発問を工夫し、指示を短くするなどテンポよく展開したことで、生徒の集中力を高め、前向きな言葉を多く引き出すことができました。また、授業後の振り返りの時間を確保したことで、当初は短文だった感想も、次第に枠内を全部書き尽くす生徒が増えてました。
学校生活の、すべての授業、すべての場面において、全職員が共通理解をもってとりくんでいます。私たちが一枚岩となって立ちむかっていくことが、生徒の健全な成長に直結するものだと信じています。
言語活動がもたらす教育的効果を、教職員が意識することが肝心です。具体的には、音楽科の授業で「合唱」や「日本の伝統音楽」に関する発問を工夫し、指示を短くするなどテンポよく展開したことで、生徒の集中力を高め、前向きな言葉を多く引き出すことができました。また、授業後の振り返りの時間を確保したことで、当初は短文だった感想も、次第に枠内を全部書き尽くす生徒が増えてました。
学校生活の、すべての授業、すべての場面において、全職員が共通理解をもってとりくんでいます。私たちが一枚岩となって立ちむかっていくことが、生徒の健全な成長に直結するものだと信じています。
340:小学校古典入門における古典学習の実践~読書活動を通して古典に親しむ~
「浦島太郎も御伽草子ではずいぶん違うね!」
教室では児童達が楽しそうに意見を交換しています。5年生国語科の「古典を楽しもう」の一場面です。
小学校における入門期の古典学習では、親しむことが大きな目的の1つとなっています。しかし、よく行われている音読中心の古典学習では本当の意味で親しんだことにはなりません。本当に古典に親しむには、読書活動はかかせません。
そこで、今に伝わっている話と、基となった話を読み比べて違いを見つける学習を行いました。
まず、「かぐや姫」と角川ソフィア文庫のビギナーズクラシックス「竹取物語」を読み比べて、違いを見つけました。児童はかぐや姫や竹取の翁の性格や、物語の結末など、様々な違いに気付き、他の話でも違いがあるのか興味を持ち出しました。そこで、「御伽草子」「古事記」なども同じ様に読み比べ、「本当は〇〇だった浦島太郎」などとして解説本にまとめました。
単元後も、教室に置いておいた「伊勢物語」「雨月物語」「平家物語」「今昔物語集」「太平記」「南総里見八犬伝」などを熱心に読み、友達と交流するなど、日常的に古典に親しむ姿が見られました。
教室では児童達が楽しそうに意見を交換しています。5年生国語科の「古典を楽しもう」の一場面です。
小学校における入門期の古典学習では、親しむことが大きな目的の1つとなっています。しかし、よく行われている音読中心の古典学習では本当の意味で親しんだことにはなりません。本当に古典に親しむには、読書活動はかかせません。
そこで、今に伝わっている話と、基となった話を読み比べて違いを見つける学習を行いました。
まず、「かぐや姫」と角川ソフィア文庫のビギナーズクラシックス「竹取物語」を読み比べて、違いを見つけました。児童はかぐや姫や竹取の翁の性格や、物語の結末など、様々な違いに気付き、他の話でも違いがあるのか興味を持ち出しました。そこで、「御伽草子」「古事記」なども同じ様に読み比べ、「本当は〇〇だった浦島太郎」などとして解説本にまとめました。
単元後も、教室に置いておいた「伊勢物語」「雨月物語」「平家物語」「今昔物語集」「太平記」「南総里見八犬伝」などを熱心に読み、友達と交流するなど、日常的に古典に親しむ姿が見られました。
339:明るい未来が感じられる健康教育をめざし
て~グループワークを取り入れた保健学習~
中学1年生の保健学習(保健体育の保健分野)で、心の健康について学ぶ単元があります。思春期の中学生は、ネガティブ思考になりがちで自己肯定感も低くなる生徒が多く見られます。
そこで、「自分らしさについて、自分のよいところから探してみよう」を本時の課題として授業を行いました。グループワークを取り入れ、友だちのよいところを探し発表していきます。自分とは違った捉え方で見られていることに気付いたり、自分にもよいところがあると肯定的に捉えたりすることができました。また、グループ内で役割分担し、発表者と当事者以外の生徒は賛同係として、よいところの発表を聞いた後に「わかる」「私もそう思う」と合いの手を入れるようにしました。賛同してもらえることで、自分のよいところが強調され、照れくさくて嬉しそうな生徒の表情をたくさん見ることができました。
健康教育は、生徒にとって、明るい未来が感じられるものにしたいと考えています。保健学習でも、明るい雰囲気で、授業後に「また保健の授業で学びたい」と思えるような授業をめざしてとりくんでいきます。
そこで、「自分らしさについて、自分のよいところから探してみよう」を本時の課題として授業を行いました。グループワークを取り入れ、友だちのよいところを探し発表していきます。自分とは違った捉え方で見られていることに気付いたり、自分にもよいところがあると肯定的に捉えたりすることができました。また、グループ内で役割分担し、発表者と当事者以外の生徒は賛同係として、よいところの発表を聞いた後に「わかる」「私もそう思う」と合いの手を入れるようにしました。賛同してもらえることで、自分のよいところが強調され、照れくさくて嬉しそうな生徒の表情をたくさん見ることができました。
健康教育は、生徒にとって、明るい未来が感じられるものにしたいと考えています。保健学習でも、明るい雰囲気で、授業後に「また保健の授業で学びたい」と思えるような授業をめざしてとりくんでいきます。
338:確かな学力を持ち、よりよく生きようとする、
健康で心豊かな生徒の育成~学び合い学習を通して~
本校では、「わかる授業の実践」として、授業の中で話し合う場面や教え合う場面を多く取り入れ、学び合い学習を行っています。他の生徒の考えを知ることで自分の考えをさら深め、他の生徒に教えることで学習内容をより確かなものにしようととりくんでいます。
公民的分野の政治に関する授業の導入で、「だれを市長に選ぶべき?」という学習課題に学び合い学習を取り入れました。空き地になった土地をどのように生かすか、A~Dの立候補者がそれぞれの土地利用案の提案資料を読み、どの候補者に投票するかをワークシートに記入し、考えの同じグループで集まり、その案の利点や問題点について協議し、意見を模造紙にまとめ発表を行いました。
今までは、利点を考えるだけでしたが、今回はその選んだ案の問題点を出し、それを解決するために、どのような対策を講じたらよいかをグループで話し合いました。自分が考えた以外の意見に耳を傾け、深めていくことこそ学び合い学習といえるのではないかと考えます。
公民的分野の政治に関する授業の導入で、「だれを市長に選ぶべき?」という学習課題に学び合い学習を取り入れました。空き地になった土地をどのように生かすか、A~Dの立候補者がそれぞれの土地利用案の提案資料を読み、どの候補者に投票するかをワークシートに記入し、考えの同じグループで集まり、その案の利点や問題点について協議し、意見を模造紙にまとめ発表を行いました。
今までは、利点を考えるだけでしたが、今回はその選んだ案の問題点を出し、それを解決するために、どのような対策を講じたらよいかをグループで話し合いました。自分が考えた以外の意見に耳を傾け、深めていくことこそ学び合い学習といえるのではないかと考えます。
私たちの学校改革 ~一分会一テーマのとりくみ~
49:リフレッシュデーにみんなでとりくもう
常磐線松戸駅から徒歩わずかな距離にある第一中学校は、立地条件がよいためか教職員の半数近くは電車通勤です。また、生徒数も多く現在25学級(特別支援学級も含む)、940人が在籍しています。そのため担当も多く、成績処理・生徒指導等通常のものから営繕・落ち穂拾いまで、多岐にわたっています。
本校では、伝統的に若手教職員が多いため、学校の活性化には役だっているものの横の繋がりが希薄なため、教職員個々の覇気のなさが目につきました。そのため、分会会議で今年度は学期1~2回、定時(16時55分)退勤のリフレッシュデーを実施することを決めました。組合員数が松戸市支部で一番多くなったことから、他分会の手本としての期待を書記局から感じながら、とりくみの日を迎えました。やはり、組合員以外の教職員からは「何で、早く帰らなくてはならないんだ。」「仕事があるから残っていい?」等の話が聞こえましたが、組合員を中心に定時退勤を呼びかけ、何とか定時に全員の退勤が完了しました。その後、若手教職員たちはレクリエーションに向かった模様でした。他の教職員も早めの帰宅を果たしたようです。
一中分会では、これまで2回のリフレッシュデーを行ってきました。まだ、回数が少なくはっきりした成果は見られませんが、学年を越えた教職員関係や若手教職員の活発さが見られてきたような気がします。とりくみに協力性も見られてきました。これには、地球温暖化に伴う省エネの呼びかけがテレビ等で盛んに取り上げられているからかも知れません。
来年度は月1回のとりくみにしていくようにはたらきかけるつもりです。
本校では、伝統的に若手教職員が多いため、学校の活性化には役だっているものの横の繋がりが希薄なため、教職員個々の覇気のなさが目につきました。そのため、分会会議で今年度は学期1~2回、定時(16時55分)退勤のリフレッシュデーを実施することを決めました。組合員数が松戸市支部で一番多くなったことから、他分会の手本としての期待を書記局から感じながら、とりくみの日を迎えました。やはり、組合員以外の教職員からは「何で、早く帰らなくてはならないんだ。」「仕事があるから残っていい?」等の話が聞こえましたが、組合員を中心に定時退勤を呼びかけ、何とか定時に全員の退勤が完了しました。その後、若手教職員たちはレクリエーションに向かった模様でした。他の教職員も早めの帰宅を果たしたようです。
一中分会では、これまで2回のリフレッシュデーを行ってきました。まだ、回数が少なくはっきりした成果は見られませんが、学年を越えた教職員関係や若手教職員の活発さが見られてきたような気がします。とりくみに協力性も見られてきました。これには、地球温暖化に伴う省エネの呼びかけがテレビ等で盛んに取り上げられているからかも知れません。
来年度は月1回のとりくみにしていくようにはたらきかけるつもりです。
48:「特別支援学級」を支援する交流学級のあり方
本校では本年度、ノーマライゼーションの考え方を受け、特別支援学級担任の提案で、特別支援学級の生徒を極力交流学級で受け入れる形を実践してみようとになりました。併せて、このことをテーマに分会全体でとりくんでいます。
文科省は2007年度、いずれは特殊学級をなくし、すべての生徒が普通学級で生活するという方針を打ち出しましたが、まだ実現はしていません。重度の障害を持った生徒の保護者のニーズや人的・金銭的な問題がまだクリアできていないというのが現状でしょう。
本校保護者の要望としては、やはり「より多くの時間を多くの仲間と過ごさせたい。」という思いが強いと思われます。いずれ社会に出て行くことを考えた時に、多くの人と交流する中で、いろいろな問題に直面し、乗り越えていくという経験を少しでも積んでいければと思います。
六ヶ月以上が経過した現在、うまく機能していると思われる主なものは次の二点です。
・コミュニケーション能力が養える。特別支援学級だけの人間関係ではなく、多くのいろいろな考えの人と交流できると、その中でさまざまな事を学ぶことができる。友達も増えて、学校が楽しいものになる。
・特別支援学級の生徒を理解し、手助けをしたりと、お互いに成長し合える。
今後の課題・問題点の主なものは次の二点です。
・特別支援学級生徒の学力の定着を図るための授業の確保が難しい。一人ひとりの交流学級が異なるため、それぞれのクラスの日課と関連づけることはかなり無理がある。
・特別支援学級担任との一緒の時間が減るため、目が行き届かないこともある。
こうして考えてみると、望ましいと思われる点と課題とはかけ離れた部分があり、なかなかその解決方法は見つかないように思われますが、子どもたちのために最善の道を今後も模索していきたいと思います。
文科省は2007年度、いずれは特殊学級をなくし、すべての生徒が普通学級で生活するという方針を打ち出しましたが、まだ実現はしていません。重度の障害を持った生徒の保護者のニーズや人的・金銭的な問題がまだクリアできていないというのが現状でしょう。
本校保護者の要望としては、やはり「より多くの時間を多くの仲間と過ごさせたい。」という思いが強いと思われます。いずれ社会に出て行くことを考えた時に、多くの人と交流する中で、いろいろな問題に直面し、乗り越えていくという経験を少しでも積んでいければと思います。
六ヶ月以上が経過した現在、うまく機能していると思われる主なものは次の二点です。
・コミュニケーション能力が養える。特別支援学級だけの人間関係ではなく、多くのいろいろな考えの人と交流できると、その中でさまざまな事を学ぶことができる。友達も増えて、学校が楽しいものになる。
・特別支援学級の生徒を理解し、手助けをしたりと、お互いに成長し合える。
今後の課題・問題点の主なものは次の二点です。
・特別支援学級生徒の学力の定着を図るための授業の確保が難しい。一人ひとりの交流学級が異なるため、それぞれのクラスの日課と関連づけることはかなり無理がある。
・特別支援学級担任との一緒の時間が減るため、目が行き届かないこともある。
こうして考えてみると、望ましいと思われる点と課題とはかけ離れた部分があり、なかなかその解決方法は見つかないように思われますが、子どもたちのために最善の道を今後も模索していきたいと思います。
47:生活科・総合的な学習における地域との交流
神戸小学校では、総合的な学習の時間・生活科の中で全ての学年がそれぞれに交流先を持ち、幼稚園や近隣の学校と交流学習を通して学び合いをしています。そこで、子どもたちが地域の方々と交流して学習をするのであれば、我々教職員も地域について積極的に学び、地域の方々と触れ合う機会を持っていこうと始まったとりくみを紹介します。
これまでには、学区内にある安房神社に行って宮司さんのお話を伺ったり、神社の中を見せていただいたりしたこともありましたが、今年度は昨年度に引き続き地域に陶房を構える方を講師に招き、陶芸教室を開催しました。昨年度に作った作品が今年度の初めに出来上がってきた時のこと、「そのお皿素敵」「土を混ぜて作るのもいいね」などと職員室はすぐに陶芸展の会場となりました。その中で、「今度はそういうお皿にしようかな」「次こそ湯のみに挑戦するぞ」と早くも次回への意欲が口々に語られ、今年度もみんなで陶芸にとりくもうということになったのです。
今年度の陶芸教室は夏休み中に行われたので、暑い教室ですぐに乾いてしまう土と格闘しながら作品を作りました。いつも楽しく和気藹々とした職場ですが、作品を作っている間だけは一人ひとりが集中して黙々と作業をすすめました。どのように仕上がってくるのか、出来上がりが楽しみです。
日頃、多忙で仕事に追われる中にも職員室には笑いが絶えず、問題や悩みなども気楽に話すことのできる環境があるという基盤の上、分会委員を中心にみんなが意見を出し合うことで、毎年様々な形で分会のテーマ「生活科・総合的な学習の時間」は具現化されています。
これまでには、学区内にある安房神社に行って宮司さんのお話を伺ったり、神社の中を見せていただいたりしたこともありましたが、今年度は昨年度に引き続き地域に陶房を構える方を講師に招き、陶芸教室を開催しました。昨年度に作った作品が今年度の初めに出来上がってきた時のこと、「そのお皿素敵」「土を混ぜて作るのもいいね」などと職員室はすぐに陶芸展の会場となりました。その中で、「今度はそういうお皿にしようかな」「次こそ湯のみに挑戦するぞ」と早くも次回への意欲が口々に語られ、今年度もみんなで陶芸にとりくもうということになったのです。
今年度の陶芸教室は夏休み中に行われたので、暑い教室ですぐに乾いてしまう土と格闘しながら作品を作りました。いつも楽しく和気藹々とした職場ですが、作品を作っている間だけは一人ひとりが集中して黙々と作業をすすめました。どのように仕上がってくるのか、出来上がりが楽しみです。
日頃、多忙で仕事に追われる中にも職員室には笑いが絶えず、問題や悩みなども気楽に話すことのできる環境があるという基盤の上、分会委員を中心にみんなが意見を出し合うことで、毎年様々な形で分会のテーマ「生活科・総合的な学習の時間」は具現化されています。
46:現場に役立つ行事へのとりくみ
市川市支部では、支部が主体となり学校改革のとりくみを行っています。本年度も「教育実践力の向上」をテーマに、学習会・講演会などの活動を企画し、多くの教職員の参加を呼びかけています。
夏期休暇中の7月30日、今年度最初の企画である「夏季教育講座」を開催しました。第一部では、教育評論家である尾木直樹さんをお招きし、ご講演をいただきました。ユーモアあふれる巧みな話術で、昨今の目まぐるしく変わる数々の教育施策を批判的に論じておりました。冒頭、「最近講演をしていて一番元気がないと感じるのは先生たちだ」との発言には、理由もなく納得してしまいましたが、フィンランド教育との比較、政治と教育との絡み、真の学力とは何か、など、近視眼的な日本の教育の実状をうれいながら、グローバルな視野で教育を考える必要性を語られ、とくに現場の教職員の立場に立った数々の発言には、溜飲が下がる思いがいたしました。
第二部は「現場からの事例報告」と称し、小中2人の先生から事例報告を受けました。小学校からは、学年間にまたがる女子の友達関係をめぐるトラブル事例、中学校からは、学年全体で“遊び心的な生徒指導”を心がけ成果をあげている事例が報告されました。参加者からの質問や意見などを交えて事例を検証し、持ち帰って自分の実践に生かせるよう、解決のための手立てや方法などを探りました。中身のある、有意義な教育講座が開催できたと自負しております。
8月25日には、「市川民話の会」を協力し、「あなたも民話の語り部」として、教室でできる語りの実践練習を行いました。また冬季にも夏季同様「教育講演会」を予定、さらに若年層を対象にした学習会も複数回計画しており、今後も支部として現場に少しでも役立つような行事を提供し、市川教育の向上と支部の発展に努めていきたいと考えております。
夏期休暇中の7月30日、今年度最初の企画である「夏季教育講座」を開催しました。第一部では、教育評論家である尾木直樹さんをお招きし、ご講演をいただきました。ユーモアあふれる巧みな話術で、昨今の目まぐるしく変わる数々の教育施策を批判的に論じておりました。冒頭、「最近講演をしていて一番元気がないと感じるのは先生たちだ」との発言には、理由もなく納得してしまいましたが、フィンランド教育との比較、政治と教育との絡み、真の学力とは何か、など、近視眼的な日本の教育の実状をうれいながら、グローバルな視野で教育を考える必要性を語られ、とくに現場の教職員の立場に立った数々の発言には、溜飲が下がる思いがいたしました。
第二部は「現場からの事例報告」と称し、小中2人の先生から事例報告を受けました。小学校からは、学年間にまたがる女子の友達関係をめぐるトラブル事例、中学校からは、学年全体で“遊び心的な生徒指導”を心がけ成果をあげている事例が報告されました。参加者からの質問や意見などを交えて事例を検証し、持ち帰って自分の実践に生かせるよう、解決のための手立てや方法などを探りました。中身のある、有意義な教育講座が開催できたと自負しております。
8月25日には、「市川民話の会」を協力し、「あなたも民話の語り部」として、教室でできる語りの実践練習を行いました。また冬季にも夏季同様「教育講演会」を予定、さらに若年層を対象にした学習会も複数回計画しており、今後も支部として現場に少しでも役立つような行事を提供し、市川教育の向上と支部の発展に努めていきたいと考えております。
45:情報の整理整頓を通して、残業を減らす
印西中分会では、4月の分会会議で「仕事のムダを減らして、残業を減らそう~月に一度は職場会。めざせノー残業デー」というテーマを設定しました。
しかし、時間が経過していくと、このテーマを実現することは難しいという現実に直面しました。本校は今年創立50周年を迎え、その式典に向けての会議がほぼ毎週、夕方の6時以降に行われるので、ノー残業デーを設定するにも物理的な時間が不足し、今年に限っては実現不可能という状態になっています。 月に一度の職場会についても、4月は実施することができましたが、5月、6月については宿泊行事が集中し、その準備のために職場会の時間がとれず、その間は回覧板で伝えるという方法で対応しました。7月になって、ようやく開くことができましたが、当初の目標を達成することはできませんでした。
この状況を打破するにはどうすればよいのか?仕事を減らし、退勤時刻を早くすることはできないだろうか?ということについて、話し合いました。その中でムダを減らすにはどうすればいいかということに話を焦点化しました。時間、資源、そしてお金のムダ。紙の廃品回収や光熱費の有効活用についてはすでに行われており、昨年度県から表彰を受けています。すべての教職員でとりくむことができ、かつ有効な方法とは何か?話し合った結果、時間を有効活用し、一人ひとりが自由に使える時間を捻出することを始めてみようという結論に至りました。
では、具体的にどうとりくむのか?整理整頓を定期的に行い、ものを探す時間を省いていこうということになりました。職員室は日々多忙な仕事のため、満足に整理整頓が行われておらず、机の上は紙の山で、必要な書類や情報を探すために膨大な時間がかかるといった非効率的なことが起きています。
今後、少しずつでも整理整頓を行い、紙媒体の情報を電子化することで、紙の資源も減らし、教職員が自由に使える時間を捻出して、退勤時刻が早くなるようとりくみをすすめていきたいと思います。
しかし、時間が経過していくと、このテーマを実現することは難しいという現実に直面しました。本校は今年創立50周年を迎え、その式典に向けての会議がほぼ毎週、夕方の6時以降に行われるので、ノー残業デーを設定するにも物理的な時間が不足し、今年に限っては実現不可能という状態になっています。 月に一度の職場会についても、4月は実施することができましたが、5月、6月については宿泊行事が集中し、その準備のために職場会の時間がとれず、その間は回覧板で伝えるという方法で対応しました。7月になって、ようやく開くことができましたが、当初の目標を達成することはできませんでした。
この状況を打破するにはどうすればよいのか?仕事を減らし、退勤時刻を早くすることはできないだろうか?ということについて、話し合いました。その中でムダを減らすにはどうすればいいかということに話を焦点化しました。時間、資源、そしてお金のムダ。紙の廃品回収や光熱費の有効活用についてはすでに行われており、昨年度県から表彰を受けています。すべての教職員でとりくむことができ、かつ有効な方法とは何か?話し合った結果、時間を有効活用し、一人ひとりが自由に使える時間を捻出することを始めてみようという結論に至りました。
では、具体的にどうとりくむのか?整理整頓を定期的に行い、ものを探す時間を省いていこうということになりました。職員室は日々多忙な仕事のため、満足に整理整頓が行われておらず、机の上は紙の山で、必要な書類や情報を探すために膨大な時間がかかるといった非効率的なことが起きています。
今後、少しずつでも整理整頓を行い、紙媒体の情報を電子化することで、紙の資源も減らし、教職員が自由に使える時間を捻出して、退勤時刻が早くなるようとりくみをすすめていきたいと思います。