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学校教育改革運動

Education

わかる授業 楽しい学校

317:算数の楽しさを味わいながら、知識・技能を身に付ける授業

  「わかった」「おもしろい」「便利だ」と、児童が算数科の学習を楽しみ、その良さを味わえるような授業づくりに日々とりくんでいます。
  まず、児童の実態を把握し教材研究をします。児童の反応を予想し、確実な理解のための学習形態、教材・教具の開発、適用問題の工夫、身に付けたことをどう活用させていくか等を職員で考えます。
  そして、少人数指導、ペア学習や課題グループ別学習等、実態や指導内容に合わせた形態の中で、身近な素材を取り入れた課題を解決させていきます。既習内容を整理した掲示物や個に応じたヒントカードを用意することにより、児童が「解決したい」「前の学習が使えそうだ」と進んで学習するようになりました。また、ゲーム的な要素や、生活場面を想定した習熟問題により「算数は楽しい、算数が好き」という児童が増えています。
  今後は、身に付けたことを活用する力を伸ばしていく授業づくりをしていきたいと考えています。

316:ジグソー法を取り入れて共に学ぶ

  複数の視点で書かれた資料をグループに分かれて読み、その知識を持ち寄って課題についての理解を深める学習スタイルである、「ジグソー法」。小学校5年生の「自動車をつくる工場」の学習。『どのようにしたら自動車と地球環境は共存していけるか』を児童に考えさせるときに「ジグソー法」を活用しました。
  個々の経験から地球環境との共存を考えます。個人の考えを書き終えたら、三人一組の「エキスパートグループ」に分かれて与えられた一つの資料から課題について考えます。「ジグソー法」を学習に取り入れるとき、大切と言われているのが与える資料です。①グループには、エコカーに乗っている教職員へのインタビューを、②グループには、自動車会社のエンジニアが車のリサイクルについて語る動画を、③グループには、事前に撮影した私のカーシェアリング体験動画を見せ、それぞれの良さを考えました。
  三つのエキスパートグループから一人ずつ配した「ジグソーグループ」で持ち寄った情報から課題について検討し、発表しました。 最後に本時の学習を振り返り、もう一度課題について自分の考えを書きました。

315:生徒が主体的に自己表現するための活動の

工夫~ピクチャー・ディスクリプション活動を通して~
 
英語を用いて自分の考えや気持ちなどを発信する力を育成することをめざして授業にとりくんでいます。そのひとつとして,写真や絵の内容を描写するタスク活動(Picture Description活動)を紹介します。
①黒板に貼った写真や絵に関する単語をたくさん言う。(ブレーンストーミング)
②写真(絵)に関する指導者からの英語の質問に英語で答える。(補足的に)
③写真(絵)に関しての英文をペアでできるだけ作る。
④ワークシートに写真(絵)に関する英文を(①から③までに出た単語・英文も参考にして)6文以上書く。
⑤ペア・グループでお互いに作った英文(ストーリー)をシェアしあい,その後,いくつか発表してもらう。
⑥ワークシートを提出し,添削するとともに,参考となる英文を紹介する。
この活動により,学び合いの場を充実させることができ,言語材料や語彙の定着も図ることができました。
今後も生徒の発信力の育成に努めていきたいと思います。 

314:学び合いの活性化をめざして~スマートフォンの活用を通して

  私が授業中で大切にしていることは「学び合いの時間」です。そこを深めるには、内容を一人ひとりが把握したり、情報をみんなが共有したりすることが大切と考えています。そこで私が実践している一つがスマートフォンの活用です。タブレットでの授業も多く実践されていますが、私は身近にできる方法としてスマートフォンを大型テレビに接続していろいろな場面で使っています。
  スマートフォンの活用例
  ○子ども達のいろいろな考え方の紹介(ノート等)
  ○教科書、資料のポイント部分の提示
  ○前時の内容確認
  スマートフォンはその場で、すぐに提示できる即時性があり、指一本で、拡大・縮小ができる良さがあります。また、視覚的にも子ども達の意識を向ける有効な手立てです。提示の場面や仕方など工夫する余地はありますが、学び合いの一助になると考え、今後も更に有効な活用法を探っていきたいと思います

313:主体性を伸ばす国語の授業をめざして

将来、主体的に生きていく生徒を育成するために、自分の考えを構築させることを大切にしています。
自分の考えを構築させるために、次のような点に留意して授業を組み立てています。
まず、作品との出会いを大切にすることです。導入や範読を工夫して、生徒を作品世界に引き込むことで、学習に対する「心構えの準備体操」をします。
次に、教材を丁寧に読み取らせます。例えば、登場人物像を客観的に捉えるために、言動や様々な描写に注目させます。読み取りや記録を丁寧に行うことは手間がかかりますが、自分の考えを構築するための大切な材料になります。
そして、文章で書き表したり、他の人と交流したりして、自分の考えを構築していきます。実際の授業では、記録を確認しながら考えをまとめる生徒の姿が、たびたび確認されました。
今後も、生徒の将来に結びつく学習をめざして、授業を組んでいきたいと考えます

私たちの学校改革 ~一分会一テーマのとりくみ~

79:リクエスト研修で力量アップ

  我が高柳小学校は、柏市の学校では光ヶ丘小と並んで最も組合員の多い(五人)職場です。そのうち二人が経験年数五年未満です。また学校全体として見ても、二十学級(特別支援学級を除く)中、経験五年未満が八人で、どちらも二十五パーセントと、四人に一人が五年未満という比較的若い集団となっています。
  校内研修の教科は国語ですが、現職研修で国語以外の教科領域を研修したいという声がありました。しかし、全教職員が一堂に集まって研修する時間的な余裕はありません。そこで、限られた時間の中で若手教員の指導力向上のためにどのような方法で進めていこうか考えた結果、出た答えがリクエスト研修です。
  今年度から経験五年未満を対象にして、月に一度研修会を行うことにしました。校内行事の関係で八人全員が揃う日は多くありませんが、一人ひとりが向上心を持って参加しています。研修内容は、それぞれが日常の指導で困っている内容についてアンケートを取り、多かった内容を中心にしてとりくんでいます。教務主任の私が講師を務める関係で、第一回目は五月に「体育指導の基本的な考え方」について研修し、その後は各教科の授業の進め方や潜在的カリキュラムとして板書指導、机間指導やノート指導等、日常的な指導内容について研修を深めました。年間行事予定に位置づけてはいますが、校内外の行事等で時間を確保できないことがあるのが残念です。しかし、初任者研修で十分伝えきれなかった実践的な内容を、少しでも補えるという点でも有意義な研修になっていると信じています。
  大量退職時代を迎えた今、できる限りの経験や知恵を伝えていきたいと思いつつ、「自分自身も一層の勉強をしていかなければ…」と思う毎日です。

78:笑顔いっぱいの職場づくり 古くて新しいかかわりをめざして

  九十九里平野を流れる栗山川のほとりにある横芝光町。その中央に位置する横芝小は、一八七四(明治七)年創立の町内で最も歴史の古い学校です。
  職員数約三十人中、青年部層が三分の一。毎年のように初任者が入る活気のある職場です。ここ数年の分会テーマは「笑顔いっぱいの職場づくり」。多忙感を払拭する職場のチームワーク(協働体制)づくりにとりくんでいます。以下にその一端をご紹介します。
 
①若年層と共に学ぶ
  若年層の力量アップは、分会の教育力をアップする上で欠かせないものです。私たちは校内研修において、互いのよさを引き出し合う、ワークショップ的な研修にとりくんでいます。若年層とベテラン層がフラットな関係で意見を出し合う中で、共に学び合い、高め合っています。
 
②ボトムアップ
  今年度の学校づくりの柱は音楽活動。この柱は、昨年度末に行われた教育課程会議で私たち教職員が話し合ったものを、ボトムアップ方式で管理職に提案し、採用されたものです。それ以外にも、行事の精選や会議時間の短縮、教育課程の編成など、私たちの意見が反映された活動が展開されています。また、モラルアップ委員会も定期的に開催されており、不祥事防止に限定せず、よりよい職場づくりのために様々なとりくみが提案されています。
 
③コミュニケーション
  休憩時間のお茶会や放課後の雑談等は、笑顔いっぱいの職場づくりのために欠かせないものです。また、職員旅行や懇親会、ゴルフコンペや合宿等、プライベートな部分での交流も職場の笑顔に結びついています。
 
  若年層を巻き込んだ古くて新しいかかわりは、職員一人ひとりの声を引き出し、笑顔いっぱいの職場をつくっています。

77:職員間のコミュニケーション作りでボトムアップの学校改善を

  「もう忙しくていっぱいいっぱいだ。」この言葉は何度となく職員間で出ており、現場は忙しい日々を過ごしています。このような状況を簡単に改善することはできませんが、せめてメリハリをつけてと考え、「職員間のコミュニケーション作り」を分会テーマにし、互いの労をねぎらう会を積極的に設定することとしました。これまで四回ほど行い、よりよい職場環境を作るため、管理職や未組の職員にも声をかけてきました。
  労をねぎらうだけでなく、教育活動の充実や教育環境の改善といった話題も出てきます。それだけ、前向きな職員が多い職場であるからこそ、職員からのボトムアップ型のとりくみがなされてきています。そのいくつかを紹介したいと思います。
  一つめは、「お互い様システム」と呼んでいる情報の共有システムです。多忙解消のため、「学年や分掌で作成したデータを共有し自由に活用できるようにしよう。」という声で決まったものです。今では、出席簿・通知票・指導記録等がデジタル化され、便利に活用されています。
  二つめは、「保護者の駐車場を整備しよう。」ということで、保護者も巻き込んだ空き地の駐車場化です。草刈り・整地をして一〇〇台以上の車が止められるスペースを作ることができました。
  三つめは特別支援教育の充実にむけた話し合いの設定です。教育的ニーズの強い児童への支援の充実をめざし、自主的に話し合いを設け、管理職にも働きかけています。

76:働きやすい職場づくり

  市東(しとう)中学校は市原市の最東端に位置し、学区も広く、千葉市・茂原市・長柄町と隣接しています。全校生徒は少子化の影響もあり八十四人と小規模校ですが、生徒たちは勉強に部活動に一生懸命にとりくんでいます。体育祭や「やまぼうし祭」(文化祭)も、人数は少ないですが、大規模校にも負けない盛り上がりを見せました。合唱活動も盛んで、市内の音楽発表会には少人数の利点を生かして、全校生徒で参加しています。
さて私たち市東中教職員は、《働きやすい職場づくり》というテーマでとりくんでいます。ささやかなとりくみではありますが紹介します。
  まずは、『一日に一回は職場の仲間と(くだらないことでもいいから)会話を交わそう。』ということです。大規模校では職員の数も多く、一日の中で、会話を交わさない仲間が出てくることと思います。しかし本校では誰かが職員室で一言つぶやけば、そのつぶやきを全職員で聞き取ることができます。そのつぶやきから、みんなで「これは、こうしよう、ああしよう。」と考える家庭的な雰囲気があります。何気ないことでも会話をして、誰が今、どんな仕事をしているか?どんなことで困っているか?ということをお互いに共有していくことが大切だと思います。例えば、急に年休の時でも、他学年の職員がスムーズにクラスにつけるように、全職員で生徒たちの情報交換や共通理解をすることに努めています。また、職員室の外でもイベントごとに親睦会を行い、バーベキュー会などでも交流を深めています。
  次に通知表の電子化です。すでに多くの学校で実施されているでしょうが、本校でも今年度からパソコンでの処理になりました。変わり目の年ということで試行錯誤でしたが、みんなで意見を出し合ってよい形で進めることが出来ました。これにより、学期末には生徒につける時間が増え、職場にゆとりもできる事と思います。
  《働きやすい職場づくり》は『居心地のよい学校づくり』につながっていくと考え、私たち市東中教職員は千教組とともにこれからもとりくんでいきたいと思います。

75:「地域に応える学校づくり」からめざす組織拡大

  私たちの分会は、組織率があまり高くない県北西部にありながら、ベテランから若手まで幅広い世代で組織され、松戸市内の学校では最も組織率の高い職場になっています。ベテラン組合員による地道な拡大活動が少しずつ若手職員に浸透し、組織は拡大を続けています。
  分会のモットーは、「全力投球」です。「仕事にも余暇にも全力でぶつかり、倒れそうな時には皆で支え合い、楽しむ時には皆で一緒に笑おう」をスローガンに掲げ、世代を超えてチームワークが燦然と輝く分会になっています。学校行事の前など、仕事に夢中になって夜遅くなってしまうことも度々あります。仕事に自分で区切りをつけず、「もっと良くできないか」そんな前向きな若者が多い分会です。このような日々の夜の職場で頼りになるのが「千教組のチームワーク」です。仕事を皆で分担するだけでなく、「仲間と楽しく仕事をしよう」と、誰ということなく「笑い」を提供してくれます。夜遅くなってしまっても、皆が嫌々仕事をしているわけではないので、五中分会の仲間は「ストレス」を溜めません。そして何より、仕事に「ひと区切り」がついたときの『分会の会合』は夜を徹しての「楽しみ」となっています。
  全県的に見れば決して高くない組織率ですが、職員全体のチームワークは抜群です。みんな、「地域の信頼に応える学校をつくろう」と目標を共有しています。私たちの分会は組織率を上げることだけが目的ではありません。「地域の信頼に応える学校づくり」をめざす公立学校職員としての責務をおろそかにすることがあってはなりません。同じ目標をめざす仕事の中から、ひとりまたひとりと組織を拡大させていくという理想を高く掲げています。私たち分会員はそんな気高い誇りを忘れず地道な活動を続けています。
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